リフォーム重要事項4.見積金額のとらえ方
☞ポイント
建築の工事費は、不動産の価格と同様に定価はありません!これは全く同じ工事であっても、当該工事を受注する会社の規模、従業員数などにより、トータルコストが全く違うからであります!全く同じ工事内容の見積金額について、大手企業、中小零細企業では2倍以上の開きがあることも珍しくありません。
①現実の建築工事費の仕組みとは…
建築工事費の価格構成は以下の式によります。
建築工事費=工事原価+管理費
ここで工事原価及び管理人は次のように定義します。
(実際はもっと複雑ですが…ユーザーの皆様に話を簡単にしますね)
工事原価
1)建材・設備機器の実費
2)当該工事を実際に施工する職人さんへの報酬
3)設計費(当該業者で設計を行う場合も外注する場合も便宜上同等)
管理費
1)工事実施業者(元請)の人件費
2)事務所経費・広告宣伝費・運搬費・利益など
以上が現実の建築工事費の仕組みです。
②業者から提出される建築工事費の実情
しかし、リフォーム業者が提出する見積書には、費用構成(内訳)が正確に提示されることはほとんどありません。理由は…どの業者も実際の手の内を見せないからです。実際の手の内を見せてしまうと、工事原価が低く、管理費が高くなってしまい。「管理費を安くしてください」と要請されるからです。
一般には全体の工事費に対して、工事原価が80~90%、管理費が20~10%くらいの費用構成で提出されます。さらに全く同じリフォーム工事でも大手と中小零細のリフォーム業者から見積を取得すると、最高金額と最低金額の開きが2倍以上になることも実は珍しくないのです。これは、それぞれの会社の事情を反映しているからであり、高い工事費の会社が特別な暴利を得ているわけでもありません。
お客様側からすれば、工事費が高くなっても、規模の大きな会社は煩わしさがなく安心できるものであり、またその逆に、規模の小さな会社は多少の不安があっても、工事費の低さは魅力的であります。要は、お客様がその線引きをどこにするかによって、私たちを決定することになるのです。
リフォームの見積金額は、上述のようにかなりの開きがあることを前提にすれば、懐疑心や不安もなく判断することができます。
こんな例があります(他サイトから参考にしてください)
「現場管理費で業者と揉めて最安値が水の泡」
https://allabout.co.jp/gm/gc/30201/
③不安のある規模の小さな会社との契約方法
規模の小さな会社の見積金額が魅力的であるものの、当該会社に不安がある場合、工事代金の支払い方法を工事が完成した割合毎に支払う出来高払い(工事が10%終了すればその終了時に工事代金の10%を支払う)として契約すれば不安は払拭されます。
なぜなら、当該依頼業者が倒産などの不測の事態になったとしても、工事代金の前払いを行っていないため、経済的損失は一切発生しないからです。
次回はリフォーム重要項目5.紛争の実情 です
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CS推進本部長
廣瀬豪一
(ごうさんと呼んでください)