趣味のハナシ~ロードバイク 石巻遠征ride~ その3(門脇小学校)
「おしいちライド」を終え、翌日。
震災遺構を巡りました。
旅館からほど近い場所に
日和山という高台があり
そこには鹿島御児神社がある。
まずはそこに行ってみた。
↑ 日和山公園から見た景色
高台から見る石巻には
「きれいに整った街並み」がある。
でもそれは裏を返せば
津波被害に遭った場所。
↑ 公園内にあったパネル
上が震災後 多くの更地が見える。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとよく言うけど、
遠く離れた場所で暮らす私たちにとって
日常あの震災を意識して暮らすことはほぼない。
でもこの地にいると、
地元の人たちは
生活の中にあの日の出来事は刻み込まれていて、
悲しさも悔しさも全部受け止めて
心に留めながら日々暮らしているんだな、と
強く感じた。
↑ 震災前は川岸に多くの船が停泊していた。
漁師さんは職住が近い方が便利ということで
住まいも多くあったそうです。
3月11日が近くなると
防災に関しての報道が多くなるけど、
直接的な被害に遭わなかった私たちは
節目とか、暮らしが戻ってよかったねとか。
でも、そんなことじゃなくて
多くの犠牲者が出たこと、
そして多くの人が大切な人を失くし
大切な家や職場を失くし
日常を失くしたんだということに
常に寄り添っていかなくては
ならないんじゃないかな、と思った。
次に向かったのが
海からほど近い門脇小学校。
津波と津波火災の両方被害に遭った小学校。
門脇小学校のすぐ裏手が日和山公園になっていて
児童と非難してきた住民は
雪の降る中励ましあい、
日和山に登って多くの人が助かったそうです。
↑ 火災に遭ったにも関わらず
芽を出しここまで大きく育ったイチョウの樹
↑ 燃えてしまった教室。
数日後に卒業式を控え、
卒業証書は校長室の金庫にしまわれていた。
卒業証書は火災から守られ、
4月に行われた卒業式には
無事子どもたちの手に渡ったそうです。
門脇小学校は、
日ごろから避難訓練をしていたこと、
そして縦割り授業が功を奏して
子どもたちはパニックになることなく
自分たちの役割をしっかりとこなしていたらしい。
はだしの1年生を6年生がおんぶして
日和山を登ったという話もあった。
本人も怖かったはずなのに…
すごいね、がんばったね。
そして教員の方のお話の中で
日ごろから子どもたちが
「大人の」「教師の」話をしっかりと聞く姿勢、
指示通りに動ける行動力
そういうものが必要なんだという話もあった。
↑ 当時の状況と教員や住民が語ったプレート
私が子供のころ所属していた
ガールスカウトでは
「備えよ常に」というのが
スローガンとして掲げられていたけど、
「備え」というのは
物質的なものだけでなく
「心構え」や「気持ち」も
含まれるんだなぁって
そんなことを思ったりもした。
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