拉致問題で思うこと

横田めぐみさんのお父様が

亡くなりました。

北朝鮮の拉致問題は

一時の事件ではないのに

横田さんの訃報を聞くまで

私の頭の中では

片隅に追いやられていました。

訃報のニュースを聞き

ハッとして心が苦しくなりました。

どんな思いで病床に臥せっていたのか、

どんな思いで人生の終わりに

自分の人生を振り返ったのか。

世の中コロナ騒動で

日々の生活にも気を遣い

日常とは違うとはいえ、

忘れてはならないことだったのに。

横田さんご夫婦にも

コロナ騒動は起きていて、

その中でもめぐみさんの帰国を

願い続けていたはずです。

異国にいる娘はコロナに

感染していないか

孫は大丈夫なのか

人生のおおよそ半分を

娘の無事を祈り、

どうにか帰国できないかと

活動された人生。

めぐみさんが拉致されなかったら。

日本で大人になり

仕事をし、結婚し、子供ができ

孫を連れてご両親の家に遊びにくる。

そんな平凡な日常を送るはずだったに

違いありません。

どこにでもいる家族の、

どこにでもありそうな

決して多くを望んでいない人生ですら

送ることができなかった無念。

ほんとうに取り返しのつかない

ひどいことをしてくれたもんです。

横田さんのお父様の

思いは届かなかったけれど、

今からでも遅くない。

どうか、どうか、拉致された方々を

生まれ故郷に返してください。

そう、切に願います。